2006年まで秋田市にて営業していた旅館榮太楼の名物「大鵬のちゃんこ鍋」が2019年10月1日に復活いたしました。旅館榮太楼は大鵬部屋が夏合宿の際に約20年間、力士の宿泊所として利用しておりました。横綱大鵬が現役で活躍していた当時は、子供の好きなものを並べた「巨人・大鵬・玉子焼き」と言う流行語が生まれるほどの人気でした。現在菓子舗榮太楼の小国輝也社長の姉、芳子さんは当時現役であった横綱大鵬と結婚し、後に大鵬部屋の女将さんとなられました。その縁で大鵬親方自らが大鵬部屋のちゃんこ鍋の製法を旅館榮太楼に 伝授し、「大鵬のちゃんこ鍋」は旅館榮太楼の名物料理として広く知れ渡ることとなりました。

しかし1975年から営業していた旅館は2006年に閉館したため「大鵬のちゃんこ鍋」は姿を消すこととなりました。途絶えてから10年以上が経過した2019年3月、小国社長と親交が深い株式会社ドリームリンクの村上雅彦社長が「このままではせっかく秋田に伝わったレシピが風化してしまい、昭和の大横綱である大鵬親方の女将が秋田出身であることなども忘れ去られてしまう」。「両社で協力してちゃんこ鍋を復活させませんか」と、小国社長に打診したことで「横綱大鵬のちゃんこ鍋」の復活が実現いたしました。